よくみなさんに「エアブラシで使う塗料や絵具について詳しく教えて欲しい」という質問を受けます。それではそのあたりを解説することにします。
まず、エアブラシで使う(使える)塗り剤の種類は次のようなものです。■アクリル絵具 ■墨汁 ■溶剤型塗料 ほかに水性塗料なども用います。
エアブラシは液体であれば吹付けることができますが問題はその液体の粘度で、あまり濃いものは吹付けできません。エアブラシのノズルは通常0.8mm以下(0.3mmが標準)でエアブラシのノズルが詰まってしまいます。その場合は希釈剤で薄めます。希釈剤はアクリル絵具、墨汁など水溶性のものは水で、また溶剤型塗料はシンナーで薄めて吹き付け粘度を調整します。また、メタリックなど顔料の粒径の大きいものなども吹き付けできません。理由は同じです。
■アクリル絵具 商品名はゴールデンフルイドアリリックスです。
エアブラシ用のアクリル絵具が発売されていますので詳細をごらんください。一般的なアクリル絵具はチューブ入りネリ状で粘度が高いためエアブラシには不向きですが、エアブラシ専用のアクリル絵具は元々粘度が低く抑えられている「液体絵具」というイメージです。しかも顔料濃度は一般的な絵具と同じように高い不思議な絵具です。用途は紙、キャンバスのアートワークに用います。 フルイドの場合でも水で2倍〜4倍に薄めてケースによって使い分けます。線画は2倍で、グラーデションなどは4倍程度です。
溶剤型塗料に比べやや乾燥が遅いため、塗り重ねは少し待たなければなりません。粒度はこれもやや大きめでノズルが詰まりやすいので、長時間の作業の場合はその傾向が出たら、その都度捨て吹きをしながらアートワークします。カラーバリエーションも豊富で中間色までたくさんあります。
■水性アクリル布用 テキスタイルカラー
Tシャツやジーンズなどに図柄などをエアブラシで描くときに使用します。希釈は水で2倍程度に薄めてエアブラシで使用します。紙などに描く場合よりは少し粘度は濃い目で描きます。布地にしみ込むように描くことと、仕上がったらアイロンをしっかり掛けると洗濯しても色落ちしません。
■墨汁
モノトーンでアートを描くときに使用します。どこでも手に入りますのでエアブラシの練習などにはもってこいです。これもケースによって水で2倍〜3倍程度に薄めて使います。玄人本舗のエアブラシスクール入門コースでも墨汁を使って水墨画タッチの鯉を描きました。紙にはきれいに描けます。ちなみに教室で使った紙はケント紙ときめの細かい用紙で、ASKULで手配した「こな雪」です。
■溶剤型塗料 ▲アドミラの詳細はコチラ
クルマやバイク、ヘルメット、プラスチックやスチール部をキャンバスにする場合は、素地との密着性と耐候性を考えて1液溶剤型塗料を用います。以前このケースはラッカーを使用しましたが、現在は需要が減って色数が少ないため、現在は自動車の補修用に使う1液型ベース塗料を使います。成分はラッカーとは違いますが、比較的乾燥が速くて塗り重ねの待ち時間が短く、エアブラシのアートワークには適しています。また、カラーバリエーションも豊富です。通常は1リッター以上の缶で販売されいるケースが多くエアブラシのアートワークでは容量が大きすぎるのですが、naxアドミラは各原色とも380g、190gという比較的少量のボトル規格があります。
希釈は通常、アドミラ専用のシンナーを用います。臭いがやや強いため、ほかに上質のラッカーシンナーでも希釈することができます。(日ペ2500グレード)
希釈割合はまず原液をシンナーで4倍に希釈したものをボトルに作っておきます。ケースによってさらにそれを最大2倍に希釈してエアブラシのアートワークに使います。(原液からすると8倍希釈になります。)有機溶剤が入っていますのでマスクを忘れずに。
■2液型ウレタンクリヤー
上記のアートワークが終わったら、仕上げに2液タイプのウレタン透明クリヤーを塗ります。目的は作品の表面を保護するためです。エアブラシのワークは膜がひじょうに薄く、素地に霧がふわっと載っているだけなので、爪でひっかく程度ですぐに除れやすいため、最終にクリヤーのオーバーコートをお勧めします。クリヤーにフラットベースを入れてつや消し仕上げも可能です。ヘルメットくらいの場合はHP-THやHP-G6などの平吹きのエアブラシでぬれます。大きなものはスプレーガンを使用します。使い終わった後はただちにエアブラシやスプレーガンを洗浄してください。そのまま放っておくとクリヤーが固まって使えなくなります。また、簡単にいく場合はエアゾールのラッカークリヤーでもOKです。また、ほかに水性のクリヤーもあり、じゅうぶん屋外でも耐えうる耐候性があります。
アートワークに2液型ウレタン塗料の原色を使用することもできますが、ワークが長時間におよぶケースが多いので、その間に塗料の反応が進んで徐々に固まり、エアブラシの詰まり現象が起こりやすいため不向きです。
■ネイルアートカラー ネイル用
エアブラシで使う場合でも薄める必要はなくスムーズに出ます。
■ボディーアートカラー ボディーアート用
希釈なしでエアブラシで吹付けします。お風呂へ入っても1週間程度もちます。
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