【ミッチェルの回想録】
かれこれ20年近く前のことになりますが、アメリカの西海岸へ視察旅行に行ったときのことです。今は勇退されましたが、日本で大手ボディショップを経営されている方とご一緒させていただきました。
当時、日本でセルシオが発売されて数年が経過し、アメリカではレクサスの名でとても人気が高く、よく売れていました。ロスアンゼルスにある大手ボディショップを訪れました。その方は、日米でのセルシオ(レクサス)の脱着の指数に着目し、ロスアンゼルスやサンフランシスコのボディーショップで実際に聞き取りをしたところ、2倍以上アメリカのほうが高かったと記憶しています。レバーレートはアメリカは地域によって大きく差がありましたが、概ね日本よりはかなり高かったと思います。よってアメリカのBPの現場はとてもゆったとりとしているが、日本は駒鼠のように働いても、儲からないというのがその方の理論でした。なぜこのようなことになっているのか?調べていくうちにその「仕組み」が、ようやく理解できました。
日本で指数を算出している機関は「自研センター」というところです。自研センターは各大手保険会社が寄り合い世帯で構成されています。一方、アメリカではどうなっているのか。ここでこのミッチェル社が登場します。ミッチェル社は民間の機関(会社)であり、公平かつ客観的に判断をする要素を備え、欧米ではとても権威のある会社です。また、保険会社との関わりはありません。
つまり日本ではお金を支払う側(保険会社)が指数(値段)を決めているのです。よ〜く考えてみると、ちょっと変ですよね。というわけで、この日米の指数の違いが生まれていたのです。それから時が流れ、経済の状況も変化して、昨今はこの問題に関わっていませんので、今現在はどうなっているのか詳しくは知りませんが、基本的な構造は変わっていません。
最近、鈑金の見積もりソフトにも輸入車が登場するようになってきましたが、まだ情報量は少ないようです。海外には、ミッチェルという「第三者機関の算定した指数」がありますので、これを使わない手はありません。当時は、まだ日本語版のミッチェルがなく、目里い人は、ミッチェルを海外のオートビジネスショーなどへ出かけていって、英語版のミッチェルを自ら手に入れられた方もおられることでしょう。それくらい貴重な情報であったことは確かです。
現在は日本語版になっており、簡単に手にいれることができ、時代も変わったなと感じます。輸入車の取扱い量の多いボディショップは、ミッチェルを装備されることをお勧めします。輸入車のボディー寸法図も併せてどうぞ。 |