【見本帖の雑学】
| |
 |
| |
マンセル色票 |
■マンセル値指定色と日塗工ナンバー指定色の違い
お客さまより塗料の指定色を受注するとき、昨今は日塗工見本帖の色数が増えて、日塗工ナンバーで指定されるケースが大半ですが、時折マンセル値で指定されるケースに出くわします。こういった場合、たまに色違いでクレームを言ってこられるケースがありますが、結論から申しますと、これは不可抗力のため、クレームとしては受け付けられません。その理由は、マンセル値というのは、「ズバリこの色」という指定方法ではないからです。
例)
・
マンセル値7.5BG6/1.5という指定をうけた場合
マンセル値の頭の数字と文字「7.5BG」は色相を表します。Bはブルー、Gはグリーン、つまりブルーグリーンということです。次の「6」は明度を表し、黒が0、白が10で、10段階中の6の位置ですから、中ほどより少し明るい目ということです。末尾/の後ろの数字は彩度を表し、無彩色が0で、数字が大きくなるにしたがって鮮やかな色であるため、このケースは1.5ですから、冴えた色ではなく、濁った色だということがわかります。
さて、明度と彩度を表す数字ですが、これが整数ならば問題ないのですが、小数点以下の数字がある場合は、マンセルブックにも色票がない場合があります。そこで、しかたなく末尾の彩度1.5は、彩度の色票1と2の中間の色をイメージして、色あわせすることになります。人間がやることですから、人それぞれの感性が異なるために、そこで差異が生じるわけです。(注:最近はマンセルブックでも明度、彩度とも0.5キザミのブックが発売されています。ただし高価です。)
私どもが調色をうける場合、「日塗工のナンバー」で受けることを基本としています。どうしても「マンセルで・・・」という場合は、『近似値ですよ』という、ことわりを入れます。
・マンセルで受けた場合の実務
この場合、日塗工の見本帳には、日塗工ナンバーのほかにマンセル値が付記されています。その中で、指定されたマンセル値に該当するものを探し、あればその日塗工のナンバーで調色する。なければ、前出の「近似値」で調色するしかありません。
■マンセル値を、日塗工色票記号に置き換えるシステムが日塗工のホームページにあります。
▲ペイントカラーズ検索システムは→コチラ
| |
 |
| |
DICカラーガイド |
■DICの見本について
DICの見本帳は、デザイナーやカラーコーディネーターがよくお使いになるようですが、本来は「印刷」の見本帖なのですね。私の経験でいいますと、DICの見本で塗料を調色しようとした場合、どうしても出せない色が数多くあります。その原因は、「印刷」と「塗装」の違いを説明しなければなりません。
まず、印刷は白い紙のベースにインクで描くために、ベースの白が透けて見えているために、ひじょうに鮮やかな色を表現することが可能です。
一方、塗装は下地などの工程があるために、必ず被塗物を覆い隠すことが必要なため、透けていることはありません。ということは、その塗料(顔料)の色がズバリ表われるわけですから、鮮やかさという点では、印刷に比べ、おのずと限界があります。そのために塗料ではDICの見本どおりに調色できない、ということが起きるわけです。
デザイナー氏にはお願いですが、DICの見本で塗料を調色せよ、と言わないでください。できるだけ鮮やかな色が欲しいという意図は解りますが、塗料調色スタッフは困ってしまいます。 |