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■マジック脱着式ペーパーのミニヒストリー
手作業が主だった時代、おおよそA4サイズのペーパーを切って、アテゴムや木片に宛てて研磨をしていました。今でもこうした方法で仕上げ工程に近づくほど、手作業で行われています。
能率アップのため、工具が開発され、研磨作業はエア工具が中心となりました。欧米では手研ぎの時代から、長いあいだ「糊付きペーパー」が主流で、エアサンダーに、この「糊付きペーパー」を取り付けて研磨していました。
やがて日本生まれの「マジック脱着式」のペーパーが開発され、瞬く間に日本の市場に普及しました。その理由は、研磨の工程により、ペーパーの番手(粒度)を頻繁に変えることにあります。糊付きペーパーは一度剥がすと、再利用することが難しい。まだ使えるペーパーでも捨てなければならないので、ムダが発生してしまう。
その点、マジック脱着式ならば番手を変えるときも、一旦「待機」させ、また元へ戻すことができます。
マジック式が普及したもう一つの理由は、ペーパーが「長持ち」することです。耐久性は糊付きペーパーの5倍以上といわれています。その理論は、研磨をすると、必ず摩擦熱が発生します。その熱により、ペーパーの研磨材が脱落し、切れなくなる。また、研磨材の間に研磨粉がつまり、いわゆる「カラミ」が生じ、すぐに切れなくなる。「糊付き」の場合は、ファイルやパットにペーパーが密着しているため、熱が逃げにくい。一方マジック式は、パットとの隙間に無数のマジックのフックがあり、表面積がひじょうに大きく、熱を逃がしやすい構造になっているため、ペーパーの耐久性が飛躍的に向上しました。
いま日本では、エア工具に取り付けて使うペーパーはマジック以外、ほとんどお目にかからなくなりました。マジック式ペーパーは世界に誇る、"made in Japan"の技術によって生み出されたものです。ちなみに、世界ではじめて、このマジック式ペーパーを開発したメーカーは三共理化学で「ハイピッチ」と名付けられました。コバックスでは「スーパータック」と呼びます。
コバックスのマジック式ペーパーの中では「Pソフト」と呼ぶものがもっとも普及型で、発売されてからは息の長いラインナップです。粒度(P40〜P600)が広く、形状も豊富に揃ったペーパーです。そのほかに「Fソフト」や「Pハード」と呼ぶものがございますが、現在、鈑金塗装関連の玄人ユーザーの声をお聞きすると、この「Pソフト」がもっともよく使われているラインナップです。
これらのラインナップはすべて空研ぎに使うペーパーです。余談ですが、空研ぎに使うペーパーは研磨面が白っぽいものが多く、水研ぎ(耐水シートと呼ぶ)に使用するものは、濃い色をしていました。が最近は、この概念も、ややくずれつつあります。より耐久性のあるマックスカットという製品は、空研ぎ用ですが、ダーク系(濃グリーン系)で発売されています。
【ワンポイント:水研ぎ】
おもに手研ぎで研磨を行います。耐水ペーパーを使用して、水を付けて研磨します。空研ぎと比べて、同粒度の研磨材を使っても、水研ぎのほうがキズが深く入ります。(2番手以上深い) これは水をつけることによって摩擦が減るためです。
■マジック式のペーパーはさらに進化した。
▲「ポマックス」「ポム」
また、高番手(細かいグリット)のものはフィルムタイプの「ポマックス」と「ポム」という製品があります。これらの新しい製品は、仕上げに近い工程で、評価が高い、マジック式ペーパーの新製品です。ちなみにグリットは右記のとおりです。一部番手が重複するものもありますが、おおむね、作業に合わせ(粗研ぎ用途〜仕上げ用途)、これを参考に種類をお選びください。
■粗研ぎタイプで超耐久性のペーパー「マックスカット」。へたりません。とことん使えます。
▲「マックスカット」の頁はコチラ→
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