ヨーロッパからアメリカの移住が本格的に始まったのは17世紀の頃です。以来19世紀初頭頃のことをアーリーアリメリカン、(アメリカの草創期)と呼ばれています。また、一説では19世紀後半のフレンチプロヴァンス、スパニッシュ様式などが、アメリカでアレンジされて定着しました。
このころまでを含めてアーリーアメリカンスタイルと呼ぶこともあります。
アメリカ南部の町を舞台とした物語「風と共に去りぬ」に登場するような、豪邸や調度品は、実は、ごく限られた人たちが所有していたにすぎません。アーリーアメリカン調とはこのような絢爛豪華なものではなく、ごく身近な材料を使って作られた実用本位のものをさします。
この時代のアメリカの家は意外にも、部屋数はそれほど多くなく、機能から考えると多目的に使用できることが条件になります。例えば、居間は食事時には食堂となり、昼は妻の作業場、子供の遊びともなり、夜は寝室となりました。同様に家具も狭いスペースを有効に活用する、様々な知恵が、盛りこまれています。
さて、当時、家の壁や家具、納屋の装飾や模様付けなどに着色する塗料も、身近にある材料から作られものです。 その塗料の原料について少しお話ししますと、バターミルクと聞いて不思議に思うかもしれませんが、当時フォークアート草創期の頃は、オイルやワニスはとても高価なもので、ごく身近にあるものを使って、塗料の糊成分(今はバインダとか、ビヒクルと呼びます)としたようです。
また、色付けのためにレンガを削って粉にして、バターミルクに混ぜて「赤」に着色していました。鉄錆を混ぜて使ったりもしました。ほかには暖炉に付いたスス(日本では松煙と呼ぶ)を使って「黒」色にしたり、農作物や土を混ぜたりしました。これらの原料は「顔料」と呼ばれ、木材や壁に着色することを目的として使います。これらは、現在の塗料製造のルーツとなっていて、今でも塗料の原料として使われているものが数多くあります。
オールドビレッジからは、ほかにも、フォークアートに用いる塗料が発売されています。家具の木目を生かした仕上げになるオイルステインや、主に内外装の壁に塗るための、水性アクリル塗料。木目を生かした着色に用いるペーストウッドステインなどがあります。各製品は詳細頁をごらんください。
【ひと口知識】
■コロニアル様式
17世紀から19世紀前半、アメリカで発祥したコロニアル(植民地)時代の家具様式。製作方法は稚拙なものであるが無駄な装飾が無く、機能的であるのが特徴。ウインザー様式とシェーカー様式が有名。
■マッキントッシュ
チャールズ・レニー・マッキントッシュ(1868-1928)はスコットランド、グラスゴー生まれの建築家で、イギリスにおけるアール・ヌーヴォーの重要な存在となった人物。直線を主体にしたシンプルなデザインが特徴で、ヒルハウスの寝室用にデザインされたラダーバックチェアー(ハイバックチェアー)はあまりにも有名。
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