■ノズル比較
旧極みで登場した「末広テーパーノズル」はワイドパターンを生み出すために必要なノズル形状でした。
しかし、そのノズル形状で吹きつける霧の粒子は粗くなってしまい、無理やりパタンを広げた感が否めない結果となったのでしょう。
今回の極みは“微粒化”という点を意識して造られている為、テーパーノズルではなく、従来のノズル形状であるストレートタイプのものへと戻っています。
これは関ペ仕様・ニッペ仕様の極みでも取り入れられているため、末広テーパーノズルは塗料メーカーにも敬遠されたということだと思います。
やはり微粒化にはストレートな形状が適しているのでしょう。
しかし、新極み138BGには「ワイド&フラット」なパタンが継承されています。
では末広テーパーノズルではない新極み138BGがワイド&フラットなパタンを実現したのはなぜなのでしょうか。
その秘密はキャップにありました。
■エアキャップ比較
エアキャップを比較すればその差は歴然。
ノズル横の穴はほとんど差がないように思いますが、まず角が長い。
これはニッペ仕様NPGシリーズに登場した仕様で、角を長くすることによってパタンを広げるということです。
つまりノズルに頼らなくとも、パタンを広くすることを可能とした、まさに塗料メーカー推奨モデルが生んだ副産物ともいえる新たな仕様。
ちなみにニッペ仕様NPGのキャップと比べるとノズル横の穴の大きさが違うようですが、ほぼ同じように見えます。
そしてキャップの裏もニッペ仕様同様段差をなくしたフラットな造りになっています。
金さん・銀さんはもちろん旧極みもこの段差のあるキャップだったのに対し、このフラットなキャップ。
ニッペ仕様のNPGシリーズでかなり得たものがあったように感じます。
その他、塗料経路なども変えているようですが、そこまでは確認できませんのであしからず。
ではメーカーが出している新旧の極みのパタン形状・微粒子の比較はどうでしょう。
■パタン形状及び微粒子比較
まずはパタン形状の比較。
138BG、136BG共に、下記設定のようにブロック塗装時の条件でテストを行っています。
【常用設定】
手元圧力:0.20MPa、塗料調節ツマミ開度:2.5回転、パタン調節装置開度:全開
※塗料粘度:12秒/NK-2
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| 新極み W101-138BG パタン形状 |
旧極み W101-136BG パタン形状 |
上記のようにパタン幅はわずかに旧極み136BGの方が広いのがわかります。
これは仕様でもわかるように、常用で使用する設定の場合、パタン幅は新極みの方が狭くなっています。
問題はその吹きつけた際の霧がどうなっているのかというポイントです。
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| 新極み W101-138BG |
旧極み W101-136BG |
上記でわかるように新極みは均一な吹きつけであるので対し、旧極みはわずかにムラがあり、細かくない霧も一緒に吹きつけています。
旧極みはノズルによってフラットでワイドなパタンを生み出しているため、微粒化という点はあまり気にしていませんでした。
当初の極みのコンセプトとしても、今後の塗料は微粒化でないのが好ましいとされていたと思います。
しかし、ニッペ・関ペとの共同開発というものを経てたどり着いたのがやはり微粒化であったのでしょう。
そしてエアキャップによってワイド&フラットなパタン形状を生み出し、微粒化に成功したということです。
この微粒化はボカシ塗装にも役立ちます。
ボカシ塗装の際は設定は少し変えるのがアネスト岩田推奨です。
【ボカシ設定】
手元圧力:0.01MPa、塗料調節ツマミ開度:1回転、パタン調節装置開度:全開
※塗料粘度:12秒/NK-2
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| 新極み W101-138BG |
旧極み W101-136BG |
上記のようにパタンはあまり変わりませんが、やはり136BGの霧の粗さが目立ちます。
ボカシの際はこの粗さがムラに繋がります。
こうしたことを踏まえ、使用領域をイメージ化すると右記のようになります。
微粒化性能は旧モデルに比べ、新モデルのベースコート用・クリヤーコート用のどちらも高いくなっています。
新極みのベースコート用・クリヤーコート用はノズル口径の違いだけでキャップは同じ。
その口径の違いで、148BGに比べ138BGは微粒化に優れており、ボカシにも適しているということになります。
また今回の極みはもしかすると水性も意識したつくりになっているのではないかと勝手に思っています。
今後、旧極み136BGはプロトタイプとしてその役目を終えるのでしょうか。
霧が粗いのがいいという方は136BGでもよいかもしれませんね。
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