■外観
エアキャップリングと塗出ツマミがゴールドになりました。レアルのイメージなのでしょう。そして関ペ仕様同様、エアキャップには「kiwami」のロゴが入ってます。
【ノズルとエアキャップの違いで変わる】
さて、スプレーガンのボディーは同じでも、ノズルとエアキャップの違いで、ガンの性格は大きく変わります。
(実際にはボディも今までとは違う構造になっているようですが)
■ノズル 末広テーパーノズルではない
極みディープブルーのノズルは、金、銀のノズルを踏襲し、いわゆるラッパ状に開いていましたが、“NPG”は、関ペのオレンジ仕様同様にスタンダード品のW-101に戻した感があります。
ノズルに専用モデルの刻印がありますが、形状からはスタンダードノズルとの違いはわかりませんが、レアルの性質上からか、塗料の吐出量は少なく設定されています。
■エアキャップ
まず大きく違うのはツノの長さ。
極みディープブルー、関ペ仕様のオレンジに比べてかなり長くなっています。
これはレアルの粘度の濃さを踏まえたつくりなのでは。
つまりツノを長くすることで、ノズルから塗料が出た際、ツノの穴までの距離を長くし、引っ張るように塗料を霧化する…と表現すればいいのでしょうか。
当然ツノの穴の位置も異なり、極みディープブルーが先端部にくっつくように穴が並んでいるのに対し、NPGはツノの中央あたりに離れて穴が並んでいます。
また、穴の大きさもわずかにNPGの方が小さくなっています。
やはりこのあたりも、極みディープブルーがパターン幅が広くフラットな吹き付けを目的にしていたのとは違い、レアルという粘度の高い塗料をいかに霧化するかという点でこのような設計になっているものと思われます。
そして見落としがちなキャップの裏側。
ここにも違いがありました。
極みディープブルーのキャップの裏側部のノズル穴周りは2段階に折れ曲がったような造りになっているのに対し、NPGはフラットに緩やかな曲線になっています。
NPGは通常のスプレーガンの仕様とは異なり、レアルを吹き付けるには0.15MPaという低い圧力で吹き付けなくてはなりません。
その際、低い圧力でも効率よくエアを送るために、空気の流れがスムーズになるよう、こういった造りになったのではないでしょうか。
■仕様
今回最も注目したいのが塗装仕様について。
前項でも述べましたが、吹付空気圧力は0.2MPaというのが一般的なスプレーガンの数値ですが、今回のNPGは0.15MPaという低い圧力で塗装するのが推奨仕様となっています。
また、塗料噴出量も少なくなっています。
これはレアルを塗装する上で、圧を少なくし、塗料の吐出する勢いを抑えることで、オーバーミストの発生を防ぐ為と思われます。
この圧力でその他のスプレーガンで吹いてみるとその性能を発揮できないのは当然ご承知だと思いますが、反対に今回のNPGはこの仕様がレアルという塗料を吹き付ける際、最もその性能を発揮できるということです。
実際に0.2MPaでNPGを使ってレアルを吹き付けるとパタンが中抜けしてしまうかも知れません。
さらに推奨ガン距離ですが、150mmと一般的なスプレーガンに比べ5cmも近くなっています。
これも低い圧力であるため、そのように設定されているものであると思われます。
エアキャップや仕様だけでもここまでのこだわりの見えるNPG。
ボディやノズルにはどのような設計がなされているのかは、外観からはわかりかねますが、レアルという高粘度・少ない塗装回数でも優れた隠蔽性を持つ塗料の特長を活かせるよう、より平坦且つウェットに仕上がる造りになっているのだと思います。
パタン幅や塗出量などは少ないですが、それだけこだわった造りになっていることは間違いありません。
さすがは“極み”という印象です。
「日本ペイント推奨モデル」というより、「レアル特化モデル」といっても過言ではありません。 |