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現在、日本で輸入されているサタスプレーガンはjet3000モデルが中心で、HVLPタイプとRPが日本に入っていますが、ヨーロッパでは、すでにサタjet1000センターカップモデルが先行発売されています。
今回、日本で発売になったモデルはjet1000をベースに、日本仕様としてサイドカップ式を採用しています。従来、欧米のスプレーガンと言えば、センターカップ式がスタンダードでしたが、今回は特に、日本のほかアジア市場をにらんだものです。それでは、サタ1000S-RPについてレポートします。
■SATA1000S RPのボディー
3000と1000のボディーは一見、同じもののように見えます。しかし、よく観察してみると、3000と1000は別の型から作られていることがわかります。例えれば、BMWの各シリーズが、同じデザインコンセプトで作られているように、SATAも同じ流れのデザインで違和感はありません。
まず、重量。3000が483gに対して、1000が449gで50gほど軽い。全幅はほぼ同じですが、全高は3000が約7mm長い。特に目につくのはグリップの最薄部の厚みで3000が21mmに対して、1000が16.5mmです。5.5mmの違いですが、これは操作性に大きく関わりがあります。また、エアキャップ取り付け部のデザインが3000が凹状にたいして、1000凸状になっています。
■パーツ
・エアキャップの大きさ・・・3000の外径φ41mmに対し、1000が同φ38.5mmと一回り小さい。
・トリガーの全長・・・3000が112mmに対して、1000は104mm 形状も異なっています。幅はほぼ同じ。
・ノズルの形状・・・同じRPタイプですが、3000はφ19.5mm円盤状のエアシートフィダーが付いているのに対して、1000はスタンダードノズルに近い。
ほかにも細部で、違いはありますが、目立ったところはこのような箇所です。
■外観の違いからわかること
以上、外観の違いから推測できることは、3000が中型ガンに対して、1000は小型であるということが言えます。1000は小型と言っていますが、スモールワーク用の「mini jet」までの超小型機ではありません。3000は掌の大きな欧米人には標準でしょうが、日本ではこの1000がスタンダードだと考えられ、使いやすいサイズになったと言えるでしょう。また、操作性についてもグリップが細く、手にしっくりなじみ、スマートになって、とても握りやすくなりました。
冒頭で型の話をしましたが、今回はボディーのサイドカップの取付け位置に、ボールアンカーが設けられ、また、本来のセンターカップ取り付け位置に孔はありません。これは、サイドカップ式専用型が作られたことを現しています。
■サイドカップの利点
欧米のメーカーの主流は重力式の場合、センターカップです。センターカップは位置が固定します。塗る箇所によってはカップを動かしたいケースがあります。サイドカップならばこれが可能になります。(ただし、フリーアングル機構カップが使いやすい。)
■QCC - Quick Change Conect機構は踏襲
エアキャップの脱着が1.5回転でできる。
■性能
注目したい点が2点ほどあります。1つはエア消費量。
3000RPのエア消費量より1000S-RPが20L/min.ばかり少なくなりましたが、
まったく問題はありません。むしろエア消費量を絞って行う、スモールワークに対応しやすくなったと言えます。
もう1点はパターンの幅です。ホディやエアキャップが小型になったので、パターン幅も狭くなったのかなと思っていましたが、
3000RPとほぼ同じです。目測で約2〜3cm程度狭くなった気がしますが、元々、日本製のスプレーガンに比べると、SATA3000RPは目測で40cm前後と、
ひじょうに広く、ここまで広げて塗装するケースはほとんどないと思いますが、仮に最大幅まで広げたとしても、
(*)パターンの割れは出ません。ちなみに、アネスト岩田製W101-142BPGの最大有効パターン幅は27cmです。
【豆知識】 *スプレーパターンの割れとは
スプレーパターンをいっぱいに広げたときに、塗料霧の付かない部分が発生して、筋が入ったり、きれいな肌や均一な塗膜に仕上らない。
今回の発売はノズル口径は1.3mmの1機種のみ。本国では0.8mm〜5.0mmとかなりバリエーションを設けているが、実用は自動車のボディ仕上げ用ということを考えあわせると、1.3mmがベストマッチです。3000RPとの比較では、同じ1.3mmでも若干塗料の吐出量は抑え目です。中型のカテゴリーである3000RPと比較すれば1000A-RPは小型のカテゴリーに属し、「小面積、高品質」という日本の補修塗装事情にピタリとはまる。
また、最近、国産メーカーではベースコート専用、クリヤー仕上げ専用という設定が流行しているが、1000S-RPはこの1機種のみで、どちらの用途にもじゅうぶんに対応できる。
■RPとHVLP
最近のサタがニュースプレーガンを発売する際には、必ずこの2つのモデルを同時に発売します。3000RP(HVLP)の頁で、RPとHVLPについて書いていますので、詳しくは省略しますが、簡単にいうと、どちらも環境に配慮し、塗着効率を上げる機構を搭載したモデルで、RPのほうがよりコンベンショナル(従来型の方式)に近いフィーリングで塗装できます。日本ではRPタイプの人気が高いようです。塗着効率はどちらも65%。
■表面加工
1000S-RPの表面加工は、従来のSATA製品のツヤのあるメッキ仕上げとは一味違います。パンフレットによると特殊メッキが施され、外観は半ツヤで淡いブルーです。この特殊メッキは塗料が付きにくいと表記されています。
■取り付けカップについて
1000S-RP-Jのカップ取り付けネジは1/4になっています。つまり国産の重力式スプレーガンと共通です。 |