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簡単に言えば飴(アメ)色のことです。 先日ユニクロの広告を何気に見ていたら老舗企業のデザインTシャツなるものが並んでおりました。その中にサクマ製菓をモチーフにしたTシャツがありました。この会社は野坂昭如原作の「蛍の墓」にも登場した「ドロップ」で有名な会社です。ドロップとはどこかノスタルジックな響きのある言葉ですが、この会社が売っていた飴のことをこう呼びます。このドロップの色味がキャンディ・カラーのイメージにとても近いような気がします。
さて、本題に話を戻しますが、キャンディ・カラーは自動車のボディの塗装色とはひと味違います。通常の塗装の場合は塗装することによって下(素地)を覆い隠します。このことを隠蔽性(いんぺいせい)あるいは隠ぺい力が高いと言います。これは塗料に使われる顔料の粒度が大きいものが用いられることと、塗るものを覆い隠すことを前提にして塗料が設計されているためです。
一方キャンディ・カラーはどうか? じつは隠ぺい力がひじょうに低い塗料なのです。それでは、なぜわざわざこの隠ぺい力の低い塗料を用いるのか。塗装回数も通常に比べ相当塗り重ねなければ下を覆い隠すことはできません。その答えは色目にとても深い関係があります。
車のテールレンズをイメージしてください。テールレンズは中から光が透過してランプが見えています。キャンディはちょうどこのようなもので、キャンディを通して底色が透けて見える状態で、言わば底色との合成により、とても深みのある冴えた色味になります。ボトムカラーとキャンディとの組み合わせにより合成色を無限に作り出すことができます。この手法はバイクボディの塗装にはかなり以前からよく用いられてきました。
ボトムカラー(底色)には通常、粗目のカラーメタリック(BC)を用います。また、キャンディの塗装回数を増すほど濃くなり、深みのある色味となります。ちょうど色セロハンを2枚、3枚・・・重ねていくと徐々に深い色になっていくイメージです。
車など大きいものの塗装の場合はキャンディを5回、6回と塗り重ねが難しいので、キャンディと同色のベースコート(KBC)を間に挟むとトップのキャンディ塗装が無理なく定着し、回数も少なくスムーズに作業できます。ここで大切なことは使用したトップのキャンディはもちろん、ボトムカラーの原色の履歴を必ず残しておく必要があります。もし補修が発生した際、このデータがなければ塗装を復元することが難しいためです。
それでは実際にキャンディーを塗装する場合何を選んで、どう塗装するかその方法についてはコチラへどうぞ
▲キャンディの塗装方法 |