■スプレーガンとエアブラシ選択のポイントを上げてみると次のようなことです。
1.塗るものの大きさ(ex.プラモデルに塗装するのか、クルマの全塗装に使うのか・・・)
2.ワークの種類(線を描くのか、塗装するのか、両方か)
3.塗料の粘度(濃い塗料か薄い塗料か)
4.塗料の種類(ex.下地かメタリックorパールかクリヤー仕上げか)
エアブラシも広い意味ではスプレーガンの一種ですから、線を引く目的だけでなく、距離をとればボカシなどの塗装をすることができます。ただし、塗る範囲が狭いものに限ります。
フリーハンドエアブラシの場合は0.3mmが中心帯で、スプレーガンの場合はノズル口径の中心帯は1.3mmです。ノズル口径が大きいほど塗料が多く出ますので、大きい塗装面積に向きます。小さいほど細かな作業に適しています。エアブラシについては機種がたくさんありますので、エアブラシの頁をごらんください。フリーハンダーならトリガータイプの0.3mm(HP-TR1)ならまず間違いはありません。
■スプレーガン決定の手順
@まず大まかに塗るものの大きさにより、スプレーガンのボディーの機種を決める。
Aその中から用途により機種(ノズル口径、エアキャップの種類)を決める。
よくスプレーガンのボディー区分を大型ガンとか小型ガンという表現をしますが、これはガン自体の大きさを表すものではありません。手に持って作業する道具ですから、大きさや重さはおのずと決まってきます。それこそ重さ1kgを超えるようなスプレーガンはないし、大型も小型も大きさ、重さは大きくは違いません。これはワークの大きさをこう表現しているものです。つまり大きいものを塗るときに使用するガンを大型、小さなものを塗るガンを小型と呼んでいるのです。
ちなみに、ノズル口径が同じでもガンボディーが異なれば塗出量とエア量が変わります。例えばW100(小型ガン)とW200(大型ガン)ではノズル口径が同じ1.5mmでも塗出量175ml/min.と240ml/min.でエア量145L/min.と330L/min.とかなり違います。
スプレーガンの原理を簡単に説明するとすれば次のようなことです。「コンプレッサーにつないでカップに塗料を入れ、スプレーガンのトリガーを少し引けば、まずエアキャップからエアが出ます。さらに引けばノズルの中心から塗料が本来は線状に出ます。線状に出た塗料を空気と混ぜることによって霧になる。」というものです。つまり噴出する塗料とエアの量によって霧の状態が決まりるわけです。スプレーガンの特性はこのバランスによって決まります。実際は比較論ですが、単純に云えば
・ 空気量>塗出量というスプレーガンは細かい霧になり
・ 空気量<塗出量というスプレーガンは、よりウェット(濡れ肌、ツヤ)に吹くことができます。
スプレーガンのパターンをもう少しだけ説明すると、丸と楕円の2つのパターンがあります。エアーブラシは丸パターンです。スプレーガンの場合は一部を除いてほとんどが楕円パターンです。スプレーガンのエアキャップには角(つの)が2つ突き出ていますが、エアブラシには角がありません。それぞれの角の先端に近い部分にはエアを出す穴が開いています。この穴からエアを噴出してノズルの先端から線状に出た塗料を両側からつぶすことによって楕円のパターンになります。したがって角のないものは丸パターンです。
ガンボディが決まればその中からどれを選ぶか?各スプレーガンのページに用途別に中心帯(お勧めのノズル口径、タイプ)を表示しております。これを参考にスプレーガンの機種を決めます。
【ワークの大きさによるガンボディーの適正】上から下、スモール・ワークからラージ・ワーク |