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例えばゴルフをラウンドする時をイメージしていただけばお解かりいただけると思います。ゴルフのルールでは14本以内と定められています。私はファウェーウッドは不得意なので持ちません。その代わりにユーティリティークラブを1本入れていますので13本です。昔の劇画ですが、「プロゴルファー猿」は1本のクラブですべてプレーします。でも普通はドライバーとウェッジとパターは最低いるのではないでしょうか。
ではこれと同じようにスプレーするときの用途を考えてみれば答えは出るハズです。
用途 1
上塗りベースコート(ノズル口径1.4mm±0.1mm)
ベースコートの場合のキーワードはとにかく「霧が細かい」ことです。薄く何回も塗り重ねることが多いので細かな霧が必要になります。
用途 2
上塗りクリヤーコート(ノズル口径1.4mm±0.1mm)クリヤーコートの場合のキーワードは「ウェットに塗る」ことです。最終仕上げですから塗り肌を平滑にしたいわけです。クリヤーコートはベーコートよりも1度に膜圧を多くつけます。イメージはよく塗料が出るスプレーガンが必要になります。つまりエアーの噴出をやや抑えぎみでもノズルから塗料がよく出ることがクリヤーを平滑に濡れるスプレーガンだということです。
用途 3
下塗りサーフェーサー(ノズル口径2.0mm±0.5mm)
通常、サフェーサーなどは粘度が高く、厚くスプレーするのでノズル口径が1.8mmとか2.0mmあるいは2.5mmなんてのも使います。下塗りなのできれいに吹くという目的はあまり考える必要がないので、上塗り用の古くなったスプレーガンなんかを下塗り用におろして使ってられるケースもあります。この場合ノズル口径が小さいので、塗料の出が悪かったりすることはガマンしなければなりません。できれば下塗り専用口径の大きいスプレーガンを用意されることをお勧めします。
ほら答えはすぐに出ました。この3丁です。
【オプション】
ここからはだんだんマニアックになってきます。
通常プロのリフィニッシャー(塗装屋さん)はもっとスプレーガンを持ってます。なぜか?用途があるからです。
プロは「ボカシ」の技術を多用する・・・
ボカシとは色を徐々にフェード・アウトする技術のことです。
用途 4
上塗りアンダークリヤー用(ノズル口径1.4mm±0.1mm)
最も難しいとされている技術に「シルバーボカシ」があります。シルバーをボカすときボカシ際が黒ずむことがよくあります。これはパネルになじまないミスト(ダスト)が付着することにより起こります。これを防止するために予測されるボカシ際にあらかじめアンダークリヤーを塗っておいて、アンダークリヤーがウェットな状態で時間をおかずにシルバーをボカシて、ミストをなじませるという方法を用います。その際、インターバルを空けたくないわけですから、アンダークリヤー(UC)をセットしたスプレーガンでまずUCを塗り、間髪入れず、上塗りスプレーガンに差し替えてシルバーをボカす。このためにもう1丁スプレーガンがどうしてもいるということになります。
用途 5
色ごとにスプレーガンを分ける・・・
ブラックを塗装したときに白っぽいブツが載った・・・なんて経験、プロなら誰でもあります。
塗装後スプレーガンをきれいに洗浄しているんだけど、前回に塗った色がスプレーガンの内部に付着していて、小さなブツが飛んだ。これを防止するため大まかに「濃色用」「ホワイト用」スプレーガン・・・というふうに分ける方法があります。
用途 6
ピンポイントボカシ用 デリンジャースプレーガン
最近、補修範囲がだんだん小さくなり、「ここだけ」という要求が増えてきました。これはほんとにプロもたいへんです。塗装範囲を最小限にとどめる。これは究極の技術です。シルバーを最小範囲内でボカすための超小型スプレーガン。Once Upon a Time in America アンタッチャブルが活躍していた時代、ギャングが「デリンジャー」という掌に隠せるくらいの超小型の単発銃を使っていました。ピンポイントボカシは限りなくエアーブラシの世界に近い。
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