Free Hand Air Artist フリーハンド・エアアーティスト
YUKI
ホームページ『エアブラシ・アート・YUKI&JIN』
http://www.airbrush.jp/
PROFILE
1967年 京都生まれ
幼い頃から絵に興味はあったがその頃はもっぱら鉛筆やクレヨンを使って絵を描いた。18歳の時、始めてエアブラシと出会い、絵を描くツールとして1本のエアブラシで絵を描き始めた。その後プロに転向。以来、数多くの作品を世に発表し、名実ともに日本のトップエアアーティスト。
マジョーラプロジェクトのデモカー製作に参画。現在、アネスト岩田の専属デモンストレーター。日本全国をエアブラシ伝道師として講習会に駆け回る。キャンバスはアルミ複合板に作品を描いたり、バイクや車など多岐に亘る。多くの門下生がおり、彼らはYUKIをめざす。現在”YUKI airartist launch”の塾生は海外も含め1000名を超える。
2006年5月「空気の筆を持つ男」にTV出演。
玄人本舗 金井健2005.1.20
「エアブラシをやりたいとは思うけど、ぼくには絵心がないので無理かな。」という人が多いようですが、YUKI氏は「実はほんとうは僕も絵心がないんですわ」とあっさり言ってしまう。
では「絵心」とはいったい何なのか。純粋に技術のことを指すのか、それ以外の意味なのか。技術以外の意味で考えるとすればそれは、モチーフの選択、構図、色使いなど・・・・ということになってくる。便利な言葉ではあるが抽象的で、本当の意味はわからない。
いずれにしても自分の感性をエアブラシで表現するには、まずエアブラシを操作する技術が必要になってくる。技術を指すのであれば、「人によって手先の器用さの程度はあるとしても、操作技術は練習すれば、必ず上げることができる。」がYUKIの持論。
エアブラシのツボは何かと尋ねると即座に「楽しむことかな」という答えが返ってきた。今は日本全国津々浦々までエアブラシの楽しさを伝えることが夢。オリジナリティーに溢れた作品の創作に意欲を燃やす。
玄人本舗 金井健2005.1.28
どこそこの偉い名人にありがちな肩肘張った姿はYUKIのどこを探しても見あたらない。そんなYUKIが自らの姿を変える瞬間がある。それは作品の創作に向きあうとき。いつもの穏やかな瞳はその色を変える。YUKIがトリガーを引くと、ノズルから放たれた霧は寸分の狂いもなくターゲットラインを次々と射抜いてゆく。繋ぎ合わせる一投一投のストロークの強さ、速さは正確無比。描かれた線にいっさいの躊躇はない。意のままにエアブラシを繰るYUKIの手は、まるで魔法と呼ぶにふさわしい。それはアナログがデジタルを超えるときでもある。なぜならデジタルは後戻りできるが、アナログはその一瞬で勝敗が決する。二度と描き直しが許されることはない。
静寂のなかでリズミカルなスプレー音だけが微かに響く。目の前で魅せられた観衆は、ただ呆れ果てたようにキャンバスとエアブラシのわずかな空間を無言で見つめ続けるしかない。正真正銘のファンタジスタ。作品が完成に近づく頃、静かにエアブラシを置く。今描き終えたばかりの作品にYUKIの自信がみなぎる。もちろん自らそれを語ることはない。どこまでも自由人 YUKI
COLUMN
みなさん子供の頃の夢っていったい何でした。ぼくが小学生の頃、クラスにはひとりくらいまんがの絵をスラスラといとも簡単に描く人っているじゃないですか。美術の時間なんかに彼が写生するときなんか、その姿自体が絵になるっていうか、まず彼のすることはパレットなんか使わずに画用紙の端のほうに何色かの絵の具をプチュッ、プチュッと出して、それをパレット代わりにしてそこから筆に絵具をちょっとつけてスラスラと描いて「はい、できました」というようなことするんです。描いてる奴の周りはいつも黒山の人だかり。それがカッコよくって、ぼくもあれやりたいと思ったんです。子供の考えることですからごく単純な動機でこの世界に入っちゃいました。
学校出ていきなりこの世界に入ったのではなくて、実はぼくが最初にやった仕事というのはペンキ屋なんです。ペンキ屋ってわかりますか。業界用語では建築塗装業というんですが、建物に色を塗る仕事なんです。毎朝5時には起きて6時には足場登って仕事してました。色には違いないけどエアブラシとは関係ありそうで全く関係はありません。現場では設計士からいろいろと細かい指示を受けるんですが、そういう人は先生と呼ばれているんです。そのころからエアブラシに興味はあったので趣味でちょこちょこやってて、いつかこれだけでやっていきたいなあと思うようになったんです。それで28歳からプロになったんです。
最近1つ夢がかなったことがあります。それは「先生」って言われることが多くなってきたんです。これが僕の小さな夢だった。人にものを教えてあげれば「先生」って呼んでくれるんですよ。最近、しみじみと「教える喜び」を感じています。
私のもうひとつの夢は日本でエアブラシをメジャーにすること。アメリカではすでに多くの有名なアーティストがいて、プロ、アマチュアを問わず日本の何十倍もの人々がエアブラシやってます。彼らの作品を見て感じることは、うまいヘタに関係なく実に自由奔放であること。描く技術に関して言えば、私が知る限り日本人は優れた能力を持っているように思います。日本人は生まれつき手先が器用なのでしょうね。 中世からヨーロッパでは絵を描く道具に筆が用いられてきました。エアブラシが使われるようになったのはまだまだ歴史が浅く、絵画の長い歴史から見ればごく最近のことです。
エアブラシの最大の特徴は筆に比べ微妙なグラデーションの表現が可能なこと。また、機器の発達により細密な線までエアブラシで表現できるようになりました。今後ますます、絵画のツールとしてエアブラシが使われるようになるでしょう。
みなさん、夢は必ずかなうという保証はありませんが、少なくとも夢を持ち続ければ、昨日よりは夢に一歩近づくことは確かですよ。
(YUKI)
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