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■環境危機時計 14分進み「9時31分」 2007年9月5日
地球環境の悪化による人類存続の危機の度合いを示す「環境危機時計」が昨年に比べて14分進んで9時31分になったと旭ガラス財団(瀬谷博道理事長)が5日、発表した。9時30分台に突入したのは初めて。
危機時計の時刻は同財団が、世界の識者約700人から得たアンケートに基づいて決めており、今年が16回目。危機の程度は零時1分から12時までを「極めて不安な時間」としている。
時計が進んだ理由について同財団理事の森島昭夫地球環境戦略研究機関特別研究顧問は「世界各地の異常気象など、地球温暖化問題が影響を与えた」と分析している。
アンケートでは温暖化防止のため9割が「温室効果ガスの排出を将来的に現在の50%以下にする必要がある」と回答。京都議定書に定めのない2013年以降の取り組みについては、半数が米国、オーストラリアを規制対象国に加え、主要発展途上国も参加する体制が必要と答えた。
■埼玉県熊谷市、岐阜県多治見市で40.9℃を観測 2007年8月16日
国内の最高気温の記録を74年ぶりに更新した。また、全国25地点で、その地点での気温の過去最高を記録した。これまでの記録は1933年に山形市で観測された40.8 ℃。これは太平洋高気圧の勢力がひじょうに強まったのが主因で関東ではフェーン現象も起きた可能性が高い。背景には6月から続く太平洋赤道域のラニーニャ現象や欧州南東部に熱波をもたらした北半球の偏西風の蛇行の影響がある。
気象庁では「日本の夏の平均気温は過去百年で着実に上がっている」と指摘しており、地球全体の温暖化や都市部ヒートアイランド現象の影響が考えられる。さまざまな要因が重なっており同庁は6月に創設した異常気象分析検討会の開催を検討する方針だ。
ラニーニャは、太平洋赤道域の中、東部の海面水温が低くなる現象で、逆に西部では水温が高くなる。この影響でフィリピンの東海上では、大気の対流活動が活発になって上昇気流が強まり、その北側に位置する太平洋高気圧は、下降気流が強まって勢力が増したと考えられる。
■北極海の氷 過去最小
1978年の人工衛星による観測開始以来、最も小さい 530.7 万 k uなったと海洋研究開発機構と宇宙航空研究開発機構が2007年8月16日発表した。
気候変動に関する政府間バネル (IPCC) が地球温暖化で2040年に到達すると予測していた 550万kuを下回り、氷が1年で最も小さくなる9月中旬には予測値の450ku程度まで縮小する可能性がある。
原因は、冬にできた氷が薄かったことに加え、シベリア沖に低気圧が停滞し、陸の暖かい空気が北極に送り送り込まれていることや、強い風で大西洋に押し出される氷が増えているためという。
海洋気候は「このペースで減少が続けば、温暖化を加速し、異常気象の頻発など気象システムに変化を及ぼす恐れがある」としている。これまでの最小記録は05年9月22日の531.5万ku。1980年代には最小でも700万kuはあった。今年は7月2日から、その過去の記録を更新し、8月だけで日本列島3つ分の氷が失われた計算になる。北米沖や東部シベリアの北方海域で、北極点方向への海氷の後退が激しい。
■地球上のサンゴ礁 激減 2007年8月21日
日本を含む太平洋やインド洋でのサンゴ礁の生息状況が過去四半世紀の間に急激に悪化し、その傾向が近年加速していることが最近の調査で分かった。 2667ケ所で調べた6000件のデータを解析した大規模な調査により、サンゴは年間3000kuを超えるベースで減っていると推測され、これは熱帯雨林の減少率よりはるかに大きい。研究グループは「地球温暖化による水温上昇が生息状況悪化の原因」と指摘している。
台湾や日本の沿岸にあるサンゴ礁の平均被覆率も2004年には22.5%まで低下しており、例外ではなかった。 多様な生物の棲家であるサンゴ礁は生態系の保全に重要であるだけでなく、高潮被害防止や漁業、観光にとっても重要で、保全は国際社会の大きな課題である。地球温暖化による海水温上昇がこのまま続けば、地球上のサンゴは完全に失われることになる。
■【ローカル】京都府は今年の光化学スモッグ注意報発令日数は5月以降で延べ9日となり、 1977年以来のハイペースとなっている。
光化学スモッグは自動車の排ガスや工場の煙などに含まれる。窒素酸化物や炭化水素が太陽光線に化学反応して生成される汚染物質。目やのどに付くと刺激があり、めまいや頭痛を引き起こすこともある。測定局でオキシダント濃度基準0.12ppm を超えると注意報を発令する。過去には大気汚染が問題となった1973 年、1974年に17日の発令を記録したが、1977年は9日となり以降は7日以下が続いた。今年は全国的には5月の発令が多く、これまでに発令がなかった新潟と大分でも注意報が発令された。急速に発展する中国からの汚染大気流入が懸念されるところである。
■日本や欧州連合(EU)諸国
温室効果ガスの排出削減を義務付けた「京都議定書」の規制期間が2008年1月1日から始まる。日本の排出量は増え続け、目標達成が危ぶまれているが、欧州各国では、再生可能エネルギーの拡大や税の活用などを通じた排出削減が進む。
「環境問題はEUとして行動することに高い支持が得られる分野で、欧州統合プロジェクトの核であり続ける。そうでなければ気候変動との「戦争」に幸福することになるだろう。 EUが2020年までに少なくとも温室効果ガスの排出量を1990年比で20%削減する新目標を提案した1月、欧州委員会のスタブロス・ディマス委員 ( 環境担当 ) はロンドンの講演でこう述べ、 EUが地球温暖化対策で世界をリードする意識を強調した。
新目標について日本の環境省幹部は「バイオエネルギーや太陽光発電など再生可能エネルギーの比率20% に高めるなどエネルギー施策に踏み込んでいる点は日本にない特徴。日本も見習わなければならない。」と評価する。国によって差はあるが、いち早く企業に削減義務を課し、史上で削減枠を取引しながら削減を進める排出量取引制度を導入した英国や、再生可能エネルギーの利用に熱心なドイツや北欧諸国を中心に、京都議定書の目標達成に向けた対策の成果は着実に出ている。EUの排出量取引制度が始まった2005年、 EU27ケ国は国内総生産(GDP)が1.8%成長したにもかかわらず、二酸化炭素(CO2)排出量0.7%減を記録。議定書で削減が義務づけられてい15ケ国は1990年比で2%減。日本が8%増。米国が約18%増など、大幅な排出増に苦しむ他の先進国を尻目に、達成に向け進んでいる。
自動車からのCO2排出規制や公共交通を重視した都市改造なども盛んになっており、GDP当たりのエネルギー消費量で、日本を上回る国もある。
北欧のデンマークも、過去25年間で経済規模は1.7倍になったのに、エネルギー消費はほとんど変わっていない。京都議定書の交渉上、重要な2009年の締約国会議をコペンハーゲンで開催することが内定している。
■国連、NGOが結束 温暖化防止へ国際会議開く
国連広報局は9月5日、世界90カ国からの2000の非政府組織(NGO)と合同で、地球温暖化防止に向けた国際会合を開いた。温暖化問題に関する国連とNGOの会合としては最大規模。気候変動問題を最重要課題の1つに掲げる国連は、NGOと協力、結束して温暖化防止へ取り組む姿勢をアピールしたい考えだ。
メーンテーマは「気候変動 われわれにどのように影響を及ぼすか」で会合は3日間。
「先住民、文化と伝統的知識」「水の安全」「エネルギーの経済と政治」「持続的開発」など7つのパネルディスカッションや30以上の小規模な会合を開いて温暖化の理解を深め、今後の対策のあり方を話し合う。
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