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「カプラ」って?

「カプラ」や「カプラー」、「カップリング」と呼んだりしますが、自補修工場の現場では同じものをさします。 ほかには「クイックカップリング」、「クイックカプラー」、「クイックジョイント」等の別称もあります。 ここでは、自補修工場でよく使われるハイカプラとスーパーカプラの2種類を解説します。
一部の工場ではこれ以外のカプラも使われていますが(近畿製作所製の旧型のカプラやサタのカプラなど)ここでは触れません。

カプラのオス側をプラグ(PLUGのP)と呼びます。(呼称一番目のアルファベット)

カプラのメス側をソケット(SOCKETのS)と呼びます。(呼称一番目のアルファベット)

【豆知識1】ハイカプラとスーパーカプラ

 ハイカプラ・スーパーカプラというのは日東工器の商標です。但し、普通名詞化しつつあります。
また、別名クイックジョイントとも呼ばれています。「カチット」と呼ぶ人もいますがすべて同じような意味です。
もちろんハイカプラシリーズとスーパーカプラシリーズの互換性はありません。例えばハイカプラのプラグはスーパーカプラのソケットには刺さりません。 2つ比べて分かるようにハイカプラはジョイント部分が太くスーパーカプラは細くなっています。空気の流量はハイカプラの方が多く有利です。また、重さはスーパーカプラの方が軽くなっています。


【豆知識2】

 ソケットにはストップバルブ機構が付いています。プラグにはこの機構が付いていません。ストップバルブとはカプラを抜いたときにエアーがそこで止まる構造になっています。したがって、ソケットはエアの供給側に取り付け、プラグは機械側に取り付けることが基本です。


【豆知識3】カプラのルーツ

 カプラというのは日東工器の商標です。油空圧の着脱に使用するコネクティング・ツールのことをカプリングと言います。カプリングのルーツはフランスのストーブリ社がオリジナルです。現在もヨーロッパの自動車メーカーはストーブリ社のカップリングを使用しています。実際「カプラ」のことを日東工器も英語ではQuick Conect Couplingと表記しています。
日本でも自動車メーカーの重要な設備や原子力発電所ではストーブリ社の製品が使われています。日本のメーカーによってはクイックジョイントという商品名をつけているところがあります。自補修工場のおじさまの中には「カチット」と呼ぶ方もいます。

     

【豆知識4】
 一般的には日立、マキタ、マックス、リョービなど家電メーカーから販売されている出張作業用の小型コンプレッサーのエアー出口にはハイカプラが付いています。したがって、そのコンプレッサーからエアーをとる場合はホースの両端もハイカプラシリーズ(20SNと20PN)にして置くと便利です。この場合スプレーガンには20PFFを取り付けます。これですべてワンタッチで接続が可能になります。

 

アルファベットの組み合わせでわかるその用途

プラグのP (PLUG)

ソケットのS (SOCKET)

2番目のアルファベットは側の形状を表す
PFF

2つ目のFはパッキンありの意味
SF

Fと呼びます。
Femaleフィメール(メスネジ)という意味。PFFの2番目のFはパッキン付きの意味

PH
SH

Hと呼びます。
Hose(ホース) 意味
一昔前、ホースの接続はすべてこのタケノコをバンドで留めていた。その名残

PM
SM

Mと呼びます。
Male メール(オスネジ)という意味

PN
SN

Nと呼びます。
Nut(ナット)という意味
現在ウレタンホースが主流でこれを使えばバンドは不用

内径の様々な呼び名

   

3/8
3分
30SN

1/4
2分
20SN

インチ

mm

1

25.4

 

1/2

12.7

4分

3/8

9.525

3分

1/4

6.35

2分

1/8

3.175

1分

【用語の説明】

通常2分(ニブ)とか3分(サンブ)と言う表現をします。これはカプラの流路内径のことを表すときに使います。 また、ネジの接続部のみならずホースの内径も同様に2分、3分と呼びます。 この単位はすべてインチです。分母を8とした場合1/4インチは2/8インチですから2分、3/8インチの場合は3分と呼びます。 左の写真は2分と3分の大きさのちがいです。これだけ違います。 カプラのソケットはどちらも同じです。1インチは25.4mmですから1/4インチは6.35mm(通常6.3といって内径6.5mmのホースを接続します)、 3/8インチは9.525mm(通常9.5という)です。写真のSNカプラはウレタンホースに取り付けるソケットです。2分(1/4)が一般的です。 ちなみに8分はインチと呼び12分はインチ半と呼びます。

ストレートネジとテーパーネジの違い

   

左がテーパーネジで右がストレートネジ


【豆知識5】
画像の左側がテーパーネジと呼ばれるもので右側が平行ネジです。サイズは同じ1/4です。平行ネジの太さは根元まで同じですが、 テーパーネジは根元に行くにしたがって太くなっているのがお判りいただけると思います。 スプレーガンのジョイント取り付け部は平行ネジになっているものが多く、カプラを取り付ける場合はガスケットつきを用いる必要があります。 PFFと表記のあるプラグにはガスケットが入っているのでエアー漏れがしないようになっています。
平行ネジにシールテープを用いることはあまりお勧めできません。また、シールテープは一度ネジを締めた後に、緩めるとシールが甘くなります。緩めた場合はシールテープを巻きなおします。

【参考:管用ねじについて】
テーパーネジは上記の通りテーパーがつけられておりネジ部にシールテープなどのシール材を使用します。 締め付けていくとどんどん雄ねじと雌ネジの隙間が減少しその隙間をシール材が受けることによりシールします。 一方、平行ネジは雄ネジも雌ネジも平行でガスケットを使用しシールすることになっています。
平行ネジとテーパネジを組み合わせると上記の理由によりシールテープは効きませんし、ガスケットは構造上入れられません。 基本的にGにはG、RにはRを使用しましょう。 異種規格の接合は施工不良となります。これはNPTなどのほかの規格のネジにも言えます。
参考までに・・・
G雄ネジ→R雌ねじ=2回転ほどで回らなくなる。(漏れますしネジが痛みます)
R雄ネジ→G雌ネジ=ネジほぼ全てねじ込めます。シールテープでシール出来る場合も有りますがお勧めしません。

種類 旧表示 新表示
管用平行ねじ おねじ PF_ G_B
めねじ

PF_

G_
おねじ PS_ 記号なし
管用テーパねじ テーパおねじ PT_ R_
テーパめねじ PT_ Rc_
平行めねじ PS_ Rp_
*管用並行おねじ(G)には、有効径の許容差によって、A級、B級の等級があり、表示されることがあります。 例) G1/4B
 
   
Gねじは双方のシール機構が一致するか確認することが、漏れを防ぐ大切な要素です。

【豆知識6】
■管用ねじの表示号について
JIS 0202/0203

 コンプレッサーやスプレーガン、ジョイント類などのねじ部の表示として「G1/4」、「R3/8」となっているのは、管用ねじの種類を表していますが、1982年にISOに準拠するためにJIS(日本工業規格)が改正されました。

 新旧規格の表示を比較すると、右記の表のようになり、「PF1/4」と「G1/4」はまったく同じねじを表していることがわかります。

テーパねじ「R」は、ねじの締めこみによって漏れを止めようとするときなどに使います。通常、シール剤やシールテープなどを用い、普段は取り外しをしない箇所に使用されています。

 平行ねじ「G」はテーパーシートのすりあわせやガスケットなどで漏れを防ぎ、ホースジョイント、スプレーガン、コンテナカップ他、主に取り外しが頻繁に行われる箇所で使用されています

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