液体の粘度を簡易的に測るのに用います。 カップを液剤の容器内に浸して満タンにし、引き上げた瞬間からなくなるまでの時間を計測します。 この計測した時間を「岩田カップで○○秒」と表し粘度の基準とするものです。 自動車補修業界では通常、15秒以下は低粘度、15秒~25秒は中粘度、25秒~35秒は高粘度と呼んでいます。 岩田NK-2は業界のデファクト・スタンダードとなっています。
ザーンカップはインキ、ペイント、ラッカーなどの粘性の比較測定に用いる最も簡単な測定器です。 底部にオリフィスを有する容器(約43ml)のステンレス製カップと、長さ約300mmの柄で構成されています。 ザーンカップは、カップに汲み取った定量の試料がオリフィスを通して流出する時間「流出秒」を測定する器具です。 この時間を基に、試料の粘性の比較に用います。 特に、インキ、ペイントなどの粘性の調整作業に広く利用されています。
JIS K-5600-2-2、ISO2431に準拠。油、樹脂溶剤、ペイント、ワニスなどの粘度を一定のオリフィスからの流下時間によって測定します。№4のオリフィス径はφ4mm。レンジは20~130cSt。流下時間は25~100秒。カップ容量は108ml。